今日は、かつて勤務していた企業の属する集散(「金曜会」と称している)の謡い会(即ちそれに加盟している各社の謡曲部の連合会、正確に言えば加盟各社の謡曲部OB会で、但しごく少数の現役を含む会)に参加しました。
この集いは、年に二回開催されていて、春はプロを招いての少しばかりリッチな会、秋はアマチュアだけの自前で実力を競う会となっています。私は、この連合会の役員の一人でもありますから、単に指導役を果たすだけではなく、毎会出席して、何らかの手伝いをしなくてはならないのですが、ここ3年ほどは、秋の会の開催日が、たまたま私の師匠主宰の会と重なってしまい、会社の勤務年数よりも付き合いの長い師匠の会の方を優先させていましたので、この集いの秋の会には3年ぶりに顔を出したことになります。
遺憾ながらこの会は年々高齢化が進み、現役が少なくなり、しかも、悪いことに技量の水準も低下の一途を辿りつつあります。
一部の同人の努力によって毎年、二、三人の現役会員が参入してきていますが、それ以上に退会者が多いので、かつては百数十人の参加者が今日は八十人位であったでしょうか。
それでも、金曜会グループは未だ続いているから良いようなもので、今日聞いた話では、四十数年続いた日銀グループの謡い会が今年になって終焉を迎えた由。このような事例は随所にあります。
残念なことですが、時代の趨勢なのでしょう。
余暇の楽しみ方が多様化してきて、謡いばかりではなく、野球や相撲、ゴルフも麻雀も、それを楽しむ人口は、一時期に比べて確実に減少しています。
そうは言っても、私はこの連合会の役員なのでなんとかせねばと言う気になりました。対策といっても限界は感じざるを得ないものの、諦めてはいけないと、帰りの電車で必死になって考えてきたところです。
別件ですが、昨日、小欄で腰痛に悩まされていることを告白し、「何となく怖くて、まだ医師には診て貰っていません」と締めくくったところ、早速、友人からメールが来ました。
曰く「貴マンションのエレベーターが不測のトラブルで3日間停止を余儀なくされることはないか?」等々と小言が続き、「然るべき医師に診てもらいなさい。膏薬では凌げない事態がすぐそこに来ているのではないかと危惧している」とおせっかいを焼かれました。親しい友人は家族に勝るとも劣りません。